Apr 09, 2011
状態の記号ゴールドカード
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スムーズに言葉が出なかったり、同じ言葉を繰り返したりする吃音(きつおん)で悩む人たちが、県内初となる自助グループのこの秋の結成を目指し、24日に集会を開く。グループでは、症状の軽減策について情報交換し、交流を深めていく。
NPO法人全国言友会連絡協議会によると、吃音は、言葉の繰り返しや引き延ばし、声が出ないなどの症状があり、話す場面を回避したり、目をそらしたりするなど悩みを抱える人も多い。程度の差はあるが、出生約100人に対して1人の割合で吃音の症状があるという。
グループの設立委員会メンバーで、社会福祉士の後藤文造さん(33)は、子供の頃から吃音があり、イジメられ、バイトをクビになったこともあったという。学生時代、吃音者の交流の場があることを知り、京都の自助グループ「京都言友会」に入った。
「わたしはぁ、ごとうとーいいましてー」。後藤さんの場合、独特の語り口調の戦場カメラマン渡部陽一さんのまねをすると、滑らかに言葉が出るという。「緊張の度合いや心の持ち方次第で症状は変わる」といい、京都の自助グループでは、「模擬結婚式」を開き、夫婦役、司会役などに分かれて緊張に慣れることを行っている。
集会は24日午後1時30分から、奈良県大和郡山市高田町の市民交流館で「吃音のある人のつどいin奈良」と題して開催。講演や吃音者の体験発表、参加者の交流などが行われる。問い合わせは設立委の掘茂さん(090・9610・6393)へ。
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3月11日の東日本大震災では、新聞やテレビで深刻な被害を知り、眠りが浅くなったり、涙もろくなったりした人が多く見られました。4か月たった今でも、ニュースなどをきっかけに、つらい気持ちがよみがえるという人もいます。どう対処すればいいでしょうか。(渡辺理雄)
東京都の会社員・A夫さん(47)は出勤前、テレビのニュースを見て、毎日のように涙を流していた。画面には決まって被災地の映像。「また泣いているの」と高校生の娘から言われても、気持ちを抑えきれなかった。
「5月に行った避難所を思い出す」とA夫さんは話す。
登山でよく訪れていた東北地方は第二の故郷のように感じていた。「被災地の役に立つことをしたい」と思い、宮城県石巻市でのボランティアに参加。8日間、大学生、社会人ら10人近くと、避難所で食事を作った。住民は生活のすべを失い、希望をなくしているように見え、帰る時には「もっと出来ることがあったのでは」と自責の念に駆られた。
新潟青陵大教授で心理学者の碓井真史(うすい・まふみ)さんによると、被災地に行かなくても、新聞やテレビの報道に接して、眠れなくなったり、吐いたりした人が女性を中心に多く見られたという。
こうした現象について碓井さんは「被災者への同情がストレスになり、自分の心を傷つけてしまうことがあります。医療・福祉職の教育の場で使われる『共感疲労』という状態といえます」と説明する。
碓井さんによると、共感疲労とは、我が身のことのように考え過ぎてしまい、仕事に支障が出るほど心的ストレスが高まった状態。これを避けるため、医療・福祉職では新人時代に、感情を制御するための訓練を受けるという。
「一般の人々にも広がった共感疲労は、時間の経過とともに自然に癒えていくので、治療が必要なわけではありません。自分の心の揺れが、『共感疲労』だと分かるだけで落ち着く面があります」
碓井さんはさらに、「他者への共感は大切な能力です。震災後、日本中の人々が抱いた助け合い精神もこの共感する力の働きです。将来につなげられたらと思います」と語る。
A夫さんは最近、仮設住宅への入居が進んでいるとのニュースを見て、趣味の読書や映画鑑賞を再開できた。他のボランティアとは月1回会合を開き、思いを共有している。「仕事への意欲が低下するなど悪い所もあったが、ボランティアには行かずにいられなかったと思う」と振り返る。
◇ ◇ ◇
共感疲労をきっかけにした休職や離職を防ごうと、日赤医療センター(東京都渋谷区)は被災地で医療救護活動を行った医師、看護師ら職員に、臨床心理士が面談を行っている。
共感疲労は精神医学的には、急性ストレス障害に当てはまる。面談は、慢性化した心的外傷後ストレス障害(PTSD)に進行するのを未然に防ぐのが狙い。活動から戻った1〜2か月後をめどに面談を行い、約40人から話を聞いた。
メンタルヘルス科部長の福田倫明さんは「現時点では、治療が必要な職員はほとんどいません。震災で負ったストレス障害に対しては、休息が第一です。不眠などが見られる場合は、抗うつ薬を使うこともあります。一般の人も対処法は同じで、まず心と体を十分に休ませることが大切です」と話す。
■共感疲労への対処のポイント
・時の経過で自然に癒えていくので、基本的に治療は必要ない
・「共感疲労」であると自覚するだけで、心が落ち着く可能性がある
・心と体を十分に休ませる
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